『喜楽亭』操法の流れA  ページ
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『喜楽亭』操法の流れA
1.観察⇒問診・視診・触診・動作確認等 (ここまでで約8割が終了)
2.判断⇒症状の掌握と操法方針の決定
3.操法⇒説明をしながらの手当て
4.確認⇒術前との比較をし結果の評価
5.助言⇒症状を繰り返させない為の生活習慣や運動等の説明と自力整体の指導
◎患者の症状(例)
※15年位前、左肺気胸で2度の入院経験あり。
※左右50肩(特に7年前の右は重症!現在は根治)。
※3年程前まで右坐骨神経痛あり。今も疲れると少し出る。
※右肘、膝内側に痛みあり。
※疲労時、首を右回旋及び後へ倒すと右首肩に激痛が走る。
※医者には10年行ってない!年に1・2度葛根湯を1服飲む程度。
※咳が出る(子供の頃から)とき、左を下にして寝る癖がある。
※趣味はゴルフ!酒タバコはやらない!菜食が多!
2.判断  3.操法
1)仰向け位で両手を腋に沿って伸ばし、掌を天井に向ける。
●判断
@正座で右すねが前に出ている。
A膝の腹屈で右膝が胸に着きにくい。
B膝立て開脚も右が浅い。
C右乳頭が足元方向に下がり、右肩胸が低い。
●操法
@右足4の字。(右足首を左の膝上に乗せる)
A右腕を両乳頭が平行になるまで横に開き右肩の
 下へ胸部が平らになるようタオル等を敷く。
B大きく呼吸をしながら15分程度安静にする。
2)伏臥位で両手を腋に沿って伸ばし、掌を床に向ける。
●判断
@正座で右体重。
A伏臥位臀屈で右踵が臀部に着きにくい。
B四つ這いで右臀部が下垂している。
C首は左へ回しやすく、左背中・上部が 低い。
●操法
@右足首を左の膝裏に乗せる
A首は耳が床に着く様に左へ回す。
・左の手を顔の横に置く。
・左胸の前へタオル等を敷く。
B大きく呼吸をしながら15分程度安静にする。
3)沢田流合谷と商陽への刺激 (仰臥位での操法)
※痛みやシビレを和らげる為には合谷と商陽への刺激が
 効果的である。
●操法
@患側の合谷に吸気で拇指の指紋部をあてがう。
A商陽に他方の拇指の指紋部をあてがう。
B@であてがった拇指を皮膚だけソフトに
 肘方向へ2〜3mmずらす。
C暫くすると脈を打ってくる。脈の速さ、強さは
 それぞれ違うが、やがて揃ってくる。
 揃ったら離す。
D3〜5分安静にする。
4)臂臑(ヒジュ)の刺激(座位での操法)
●操法
@患側の臂臑に吸気で拇指の指紋部をあてがう。
A他方の手で前腕を把持し、臂臑の固定部を軸に
 して腕をソフトに外旋させる。肘を直角に曲
 げ、前腕を内から外に外旋運動を行う。
B90秒ほど静止し静かに放す。
C3〜5分安静にする。
5)第7頸椎(C7)による全頸椎の調整(座位での操法)
※頸椎のどこかが変位すると、必ずC7も左か右かに変位している。
※C7は第8頸髄神経の良否に関連する。
※第8頸髄神経は自律神経のバランスを整えている。
 病気、疾患は自律神経のアンバランスが引き起こすものであり、こ
 の部位はしっかり調整しておかないと薬も効き難いし治りづらい。
※第8頸髄神経は全身に影響を及ぼし異常を起こさせるため重要な
 ポイントである。
●判断例
 C7が右に変位していて首を
    イ)右に倒して右首肩に痛み。
    ロ)右に捻って右首肩に痛み。
    ハ)後ろに倒して右首肩に痛み。
●操法
@操者は左拇指で受者のC7の右側から筋肉を絞り、棘突起の左側
 まで引いて、吸気で圧定する。
A左拇指固定のまま、受者の左腕を真横に水平まで上げさせ肘を真上に直角に曲げる。
※左拇指に緊張が浮いて出るのが感じられる。
B次に前腕を拇指が外側に向くよう回旋させると、さらに緊張が浮いて出る。
CBの状態を保持し。
 判断例で確認した痛みの出る
 イ)の形を作り顎を楽な範囲で突き出させ、
  2〜3回深呼吸させて解除し一呼吸。
  続いて判断例 ロ)の形 ハ)の形を作り繰り返す。
※2〜3呼吸させている間に、右手の小指丘でC7の圧定側へソフトな叩打をリズミカルに加えると効果が上がる。
D元に戻して3〜5分程度安静にさせ判断例の確認を再度し、術後の変化を認識する。